『大杉さんのたたずまいは黙って問いかける』

『大杉さんのたたずまいは黙って問いかける』<2020年6月15日(月)>
 「コロナ自粛でテレビの再放送が増えた」。『余録(200614)』は続ける。「2年前に急逝した俳優、大杉漣さんの顔を見かけると、いまだ亡くなった実感が湧かない。出演作が多かったので、来年も新作映画公開が控えている・・・1970年代に活躍したアングラ劇団の一つ『転形劇場』の出身だった。主宰者の劇作家、太田省吾は『裸形の演劇』をめざし、言葉も動きも次々とそぎ落とした末に、独自の沈黙劇へ到達する。代表作『水の駅』・・・役者は2メートルを5分かけて進み、発声しない。・・・観客は多くの言葉を聞き、行為する身体と空間を感じ取る。沈黙を演じた昭和末の15年が大杉さんを作った・・・ITの発達で生活の距離や速さは驚異的に飛躍し、言葉は無意味に氾濫している。これが文明の進歩なのか。大杉さんのたたずまいは黙って問いかける」。
 (JN) ここ2か月半、昼間にテレビを見るようになった。再放送、もう見たものだが、ついつい見てしまう。このコロナ禍で、随分とドラマの再放送を見ている。その間、大杉漣さんには出会ったろうか。テレビドラマに出てくる大杉さん、あの目がものを言っている。グッと迫ってくる。何時、また大杉さんに会えるだろうか。先ずは夕方、お気に入りの「相棒」を見よう。大杉さんの衣笠藤治役はいつ来るだろうか。
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#水の駅

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