『きょうは阪神大震災の忌日である』

『きょうは阪神大震災の忌日である』<2019年1月17日(木)>
 「贈られしひまはりの種は生え揃ひ葉を広げゆく初夏の光に」。『春秋』(190117)は歌会始での天皇の作を思う。「阪神大震災で亡くなった当時小学6年、加藤はるかさんの自宅跡にその夏咲いた『はるかのひまわり』が成長する様を詠まれた。鎮魂と復興のシンボルになった花の種を譲り受け、御所で育ててきた。被災者の傍らに立ち、人々の負った『傷』を回路に社会の融和を祈る。象徴としての30年の歩みを締めくくるにふさわしい一首だ。・・・光へ向かって伸びる命の力が生きる支えだという。きょうは阪神大震災の忌日である」。
 (JN) あの日は、5時30分過ぎに起き、居間のテレビのスイッチを入れた時の記憶がまだ脳裏にある。ヘリコプター中継であったろうか、上空よりの鳥瞰、神戸市の様子、あちらこちらから煙が上がっていた。放送は、まだ犠牲者を把握できていませんと言っていたか。都会での大地震の脅威を知らされた。被災した方々はどんな思いで、この日を迎えたか。人それぞれが重い過去を背負って、前に進まねばならない。他人ごとではない。でも、何もできぬ私。昨日のテレビでの「はるかのひまわり」の話に涙する。