弁護人は冷静に。質問を変えてください

（日経/春秋）テレビでこの人の顔を見ない日はない。ご存じ大阪市長の橋下徹さん。再稼働を妥当と判断した政府への批判を強め、言葉はどんどんエスカレートする。「こういう統治を許したら国家なんて成り立たない」「政権をかわってもらう」「徹底抗戦する」……。対決構図をつくりだして周囲からヤンヤの喝采を浴びる。そういえば再稼働に躍起の仙谷由人さんは「集団自殺」。枝野幸男さんは「一瞬ゼロ」。みなさんいずれも、もともとは弁護士だ。。耳目を引く表現を繰り出す。あんまり粗い言葉の応酬はエネルギーの将来像をかえって描きにくくしよう。「弁護人は冷静に。質問を変えてください」。法廷ならば裁判長がこう制するところである。＝＞（JN）これは政治家だけではない。口達者な方々のその発言中身はそのことに影響を受ける者のことをどこまで考えているのか。それでも私たちはその口先に負けている。