『写真のめぐみさんが見守る病室からの旅立ちだった』

『写真のめぐみさんが見守る病室からの旅立ちだった』<2020年6月7日(日)>
 横田めぐみさんの父親、横田滋さんが亡くなった。『余録(200607)』は滋さんを偲び、拉致問題と思う。「写真が趣味だった横田滋さん・・・風疹で中学の入学式を欠席しためぐみさんの制服姿を、桜の散らぬうちにと学校に連れて行って撮った写真だ。ふだんと違うものうげな表情なのは病み上がりのためだった。めぐみさんはその11月に行方不明になる。失踪時と同じ制服姿がいいと警察に渡した写真・・・後にめぐみさんの運命に思いをめぐらすすべての人の胸を締めつけることになる写真である・・・少しでもめぐみのいる方向へ進むんだ――人生の半分をそう願い、歩み続けた滋さんである。自ら撮った幼い姿、北朝鮮から渡された大人になった姿、写真のめぐみさんが見守る病室からの旅立ちだった」。
 (JN) 横田めぐみさんの写真はなぜ、桜の下であのような不服そうな表情なのか。その写真の事情だけでなく、拉致に対する私たちの思いも込められている。何より、横田滋さんの思いは、どれだけのものであったろう。関係者の命は年に伴い切れて行く。でも、その思いは写真とともに引き継がれていくが、早く解決をすべきである。そのためには、力ある為政者が必要だ。我々がこのことに支援できるのは、その選ぶ努力である。私たちはめぐみさんの顔を忘れてはならない。
#写真が趣味だった横田滋さん
#桜の散らぬうちにと学校に連れて行って撮った写真
#写真のめぐみさんが見守る病室からの旅立ちだった

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