『絶望と希望を織りまぜてはるかに続く一筋の道であった』

『絶望と希望を織りまぜてはるかに続く一筋の道であった』<2019年8月18日(日)>
 就職氷河期世代への支援を掲げた政府に、『春秋』(190818)は思う。それは東山魁夷の代表作「道」から始まる。「絵は、露にぬれた草の間を白っぽい道が遠くへ伸びるシンプルな構図だ。・・・69年前に描かれているが、今も色あせない。・・・新たな策は『道』を示すことができるか。就職氷河期世代・・・に、政府が本格的な就職支援に乗り出すという。・・・施策は職業訓練や実習が軸らしい。『この年で』の声も出そうだが、魁夷も名声を得るまでは相当なまわり道である。・・・冒頭の作をこう語っている。『絶望と希望を織りまぜてはるかに続く一筋の道であった』。人生百年時代というじゃないか」。
 (JN) 今の現状を保持し続けたい。否、変えてみたい。人様々であろう。日本の就職・昇進のトラックは一本道が用意されている。その道を初めは一緒に走るが、途中で脇道に逸れてしまう者が多い。そのそれぞれの一本道から逸れると、その一本道に戻ることが難しい。今回、道の走り方を教えようと、一本道を走っている者が言っている。しかし、それだけでは道に戻れない。多くの一本道走者はその道を渡さないだろう。その道にしがみついている者、その渡さない者にも新たな挑戦の機会を作らねばなるまい。良い就職、そして昇進という出世街道が一本道。これは崩れてきているのであろうが、まだまだ頑強である。ここを何とかしたい。
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#東山魁夷「道」
#一本道

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