『「ピーターの法則」を思い出す』

『「ピーターの法則」を思い出す』<2018年11月16日(金)>
 「世の中の組織のあらゆるポストは無能な人間で埋め尽くされているという説がある」。『余録』(181116)は閣僚たちを見て「ピーターの法則」を思い出す。「ピラミッド型の組織の成員は有能ならば上のポストに昇進する。だがそのポストで有能でなければ出世は終わる。人はそれぞれ無能になるレベルまで昇進し、その結果、組織のポストはすべて無能な人間が占めてしまうというわけだ。それで組織は動くのかと気になるが、仕事はまだ無能レベルに達していない人がやるから心配無用という」。五輪担当相や地方創生担当相・・・「まだ無能レベルには至らない下僚頼りの『適材適所』だ」。
 (JN) 今の首相にとって閣僚たちは、全てが優秀である必要はない。首相に逆らわない人が「適材適所」である。その人が、頓珍漢でも構わない。否、その方が委員会での時間をつぶすので好かろうか。ただ不正があると面倒である。これは適材ではないなと思われたら、辞職を要求されるだろう。多くは、優秀な人材と思われ議員になったものであろうに、なぜにこうなるのか。出世とはこういうものか。我々は、知らぬ間にこの社会において、「適材適所」に押し込まれていくのであろうか。ところで、この人事を決めた方も、やはり「適材適所」なのだろうか。ピラミッド型の頂点が、これで良いのであろうか。