『雪だるまは少なく、硬く凍った道が続く』

『雪だるまは少なく、硬く凍った道が続く。』<2018年1月29日(月)>
 先週の大雪の後、『筆洗』(180129)はスティーブン・ミルハウザーの短編小説「雪人間」を思い出す。そして、「住宅地を歩けば、一つの傾向に気づく。幼い子どもがいそうな新しい家の前には雪だるまがある。比較的古い家の前の道には雪がかなり残って凍結している。そんな気がする。断っておくが、雪かき不足を非難するつもりはない。おそらくは、したくてもできなかったのではないか。たぶん住んでいらっしゃるのはお年を召した方だけでそれさえも重労働なのであろう。無論、空き家の前の道にも雪が残る。雪だるまは少なく、硬く凍った道が続く。大雪の後に浮かぶ日本の今の姿なのか。なんだか、ひどく寒い」と。
 (JN) 先日、ある人が最近の学生さんたちは雪だるまを作らないのかしら。なるほど、キャンパス内で見ていない。そう言えば、通勤途中でもあっただろうか。若者は犬派ではなく、猫派であろうか、外へ出て喜んでいないのか。私の子供の頃は周りの迷惑顧みず、雪合戦などをしたが、そういう輩がいないのか。子どもたちは日頃から室内ゲームに勤しんでいるので、野外のことなど気にならぬか。況して雪かきなどするわけもない。さて、そろそろ大学入試の時期になる。受験生たちよ、試験より氷の道に気を付けよ。コチコチ、カチカチの道は簡単に滑る。滑るだけなら試験も体も、起き上がってまた進めるが、怪我をしてはそうはいかない。ポケットに手を入れず、スマホや単語帳に夢中にならず、足元しっかり歩いてください。特に、夜は気を付けて。