『外国人を驚かせたのは日本の庶民の開けっぴろげな・・・』

『外国人を驚かせたのは日本の庶民の開けっぴろげな生活であった』<2018年1月30日(火)>
 「家へ入るには裏戸を押すだけでよかった。ロックもボルトもなかった」。幕末に日本を訪れた外国から来た者はその不用心に驚いたことを『余録』(180130)は紹介する。それは、今も同じ? 「外部ネットに接続したまま多額のネムを保管し、推奨された安全対策もとらなかったという。鍵のない金庫を公道に放置したも同然だ。ネムを預けていた顧客26万人に対し、同社が自己資金で460億円の返金を約束したのも驚きだった。金融庁による登録審査中で、そこで安全対策が懸念された取引所がテレビCMで顧客を集めていたのもおかしい。聞けば聞くほど、投機の熱病に浮足立った行状がまたまた外国人を驚かせそうな『仮想通貨大国』である」。
 (JN) いつからであろうか、玄関に鍵を閉めるようになったのは? 玄関の鍵を閉めても、勝手口や居間の戸は特に鍵をかけていなかった。誰でも、ヒョイと顔を出すのである。その地域にいる人の顔がわかった時代の話であろうし、物も誰のものかが直ぐにわかってしまっては、泥棒もうろうろできなかったであろうか。時は今、仮想貨幣が盗まれるとは何だかまだアナログである。これもオープンにして誰々がいくら持っているということがみんなで分かれば、もう盗みようがない。いや、仮想貨幣こそ、ヤップ島の強大な石の貨幣に近づくものではないのか。ゴロゴロ転がっていても、それは誰が使えるものか、皆がわかるものにならねばならないのではないか。しかし、隠し持って価値を増殖させ、しかも税金逃れをしようという輩には無理であろうか。大体、物欲の強い者は黄金色が見えなければだめかもしれない。ご用心してください。