『荒ぶる自然の脅威』

『荒ぶる自然の脅威』<2018年1月24日(水)>
 首都圏を大雪が襲う。交通機関は乱れ大変であった。いや、『筆洗』(180124)は申す。「豪雪地帯では雪に悩まされ続けている。針一本落としてもその音が聞こえてきそうな、しんと静まり返った白い町にちょっと感じ入ったりするものだ。そんな気分も一瞬にして消し飛んでしまう自然災害の発生である、群馬県と長野県の境にある草津白根山が噴火した。東京の雪とは比べることができぬ、荒ぶる自然の脅威である。全世界の活火山の約七%が集中するわが国の過酷な宿命か。いつ、どこでの心配は尽きぬ。ならば監視と警戒を強めるしかない。降ってくるのは風情ある雪ではない」。
 (JN) 自然の力に私たちは無力である。それを本当に理解しなければならない。よく想定外との表現が出ることがあるが、これは自然に対する無理解と驕りではないか。想定外は当たり前である。想定できないが、できるだけ被害を最小限にするための意識が必要である。それにはどうすればよいのか。私たちの住む土地は、動き爆発する場所である。そらからはこちらの都合とは関係なく、雨や雪が落ちてくる。その傾向がわかっているのは100年程度の情報である。人類の歴史が700万円、地球の歴史は46億年である。新参者に何がわかるか、ということろであろう。新参者は地道に研究をして少しでも、この不思議な世界を解き明かしていかねばならない。火山国日本、地震国日本、いつまでも経済大国を夢見るより、この具体的な自然現象への活動、例えば火山活動の数少ない専門家を育成を重視するような国を目指すべきである。いくら金融資産を貯めても命は守れない。