『雪 イトド深シ/花 イヨヨ近シ』

『雪 イトド深シ/花 イヨヨ近シ』<2018年1月26日(金)>
 「安永2(1773)年暮れの江戸は物不足で諸物価が高騰し、正月の松飾りもなかった。厳寒のため水路が厚い氷で閉ざされ、物流が止まったからだ。このころ米ニューヨーク湾も結氷している。地球規模で小氷期と呼ばれる寒冷期だった」。『余録』(180126)は、「こんな歴史を振り返ったのも、今季最強の寒波により東京で観測した氷点下4度が48年ぶりの低温と聞いたからだ。先日はロシア・東シベリアでの氷点下65度の記録が伝えられた。この強烈な寒気がまだまだ日本列島をうかがう。『雪 イトド深シ/花 イヨヨ近シ』。深くなる雪、厳しくなる寒さに近づいてくる花の季節を見たのは思想家の柳宗悦だった」。
 (JN) 月曜日の大雪、流通に大きな影響を与え、当日だけでなくその後もスーパーの棚によって淋しいところがあった。交通機関は翌日の朝にも影響があり、多摩都市モノレールは動き出すのが遅かった。その後の寒気団で寒い日が続く。日の当たらぬところはツルツルになり、夜の通行がまだ危険である。こういう時は若者の出番である。職場では、野球部が駆り出されて、バットをスコップに持ち変えて、雪かきをさっさとやっていく。ありがたい。重たい雪、硬い雪、何のその。うちの近所もやってくれないかな、あそこは当分の間、凍ってるかな。年度内は、まだまだ寒さは続き、何回雪が降るか。花も咲きだし、花粉の攻撃も待っている。そのたびに自然の力を知らされ、人間の無能さを知る。