『歯舞、色丹、国後、択捉――。地図から叫びを聞かねばならない』

<2016年11月26日(土)>
『歯舞、色丹、国後、択捉――。地図から叫びを聞かねばならない』
 「多くの日本人にとって北方領土は頭のなかの『問題』だが、この地域では目と鼻の先の『出来事』だ」と「春秋」(161126)。そして、「ふるさとを追われた人々がいまも島を望んで暮らし、漁船は不自由な操業を強いられている。ロシアが国後にミサイル配備などという話は人々の心を凍りつかせる。地元と全国との意識ギャップを心配する。」
 歯舞、色丹、国後、択捉。そこに住んでいた人たちには大事な故郷である。また、漁師には大事な漁場がある。早く返還して欲しいが、70年も自分の地であるところ手放すということは並大抵ではない。それに、ロシアはここが日本の領土であったなどと言うことが理解できない。返すなどと言う発想がない。日本が勝手に食いついてくる疑似餌であり、格好の交渉物件としか考えていないだろう。私たちは、ずっとそんな対応に従っていて良いのであろうか。彼らから「お戻しします」と言わせるようなことが準備できないのか。悲しいがこんなことしか言えない。(JN)