『生涯を捧げた革命家との別れには白球を一つ持たせたい』

<2016年11月27日(日)>
『生涯を捧げた革命家との別れには白球を一つ持たせたい』
 「ゲリラとして生活の中でひげを剃る余裕はない。でもひげが伸びてくるとそれが(革命家としての)自分を証明するバッジになった」。「筆洗」(161127)は25日に亡くなったフィデル・カストロ国家評議会議長を想う。「ひげだけは剃らなかった。あのひげは高齢になろうと『闘い続ける』という意味だったのかもしれぬ。核兵器廃絶の人でもあった。広島を訪問し、『人類はこのようなことを二度と繰り返してはならない』と記帳。若き日、米球界入りを夢見たという伝説もある、野球人。生涯を捧げた革命家との別れには白球を一つ持たせたい。かつてのもう一つの夢のために。」
 20世紀の偉人が亡くなった。フィデル・カストロは、私より上の世代にはゲバラとともにヒーローであった。しかし、権力を握ったカストロは嫌われ者にもなった。ゲバラは、早い死により永遠のヒーローとなったが、カストロは生きている以上、嫌われることを多くしなければならなかった。ご苦労様でした。次の世界で待っているゲバラとともに今度はどんな試みをするのだろうか。とりあえずキャッチボールでもいかがですか。もう、暴力革命や独裁政権は、止めにした方がいいでしょう。ご冥福を祈ります。合掌。(JN)