『オランダに、認知症の人たちのためのテーマパークがある』

『オランダに、認知症の人たちのためのテーマパークがある』
 認知症の徘徊は、迷子になるし、事故も発生する。このために閉じ込めておくこともどうなのか。オランダでは、「認知症の人たちのためのテーマパーク」が誕生していると「春秋」(日経/2016/3/1付)は伝える。「門から入ると広い敷地に洗練されたデザインの商店やグループホームが並び、噴水や花が街を彩る。外から独立した快適な空間は、なるほどテーマパークを思わせる。このオランダの施設には『新手の隔離施設だ』などの批判もある。入居費も安くはないが、今後の取り組みへのヒントを得ようと各国から視察が相次ぐ。なるべく普通の生活を続けさせようという発想が光るからではないか。」
 長生きは心身ともに達者であれば良いのであるが、なかなかそのようにはいかない。長生きをすると自分ではできないことが多くなり、様々な不自由が生じて、多くの方々のお世話になるようになる。この不自由な状態が人によりそれぞれ違う。認知症の場合は、足腰が丈夫であると、どこかへ行ってしまう。当方の祖母は103歳で亡くなったが、足腰達者で認知症であったので、山を越えて実家に向かうなどと言うことがあったようである。そんな動ける人には、動いても良い場所を提供したい。施設の中に閉じ込められているのは辛い。ディズニーランドに対抗して、爺婆パークのようなものが必要だ。(JN)