『徘徊の父を探せばこの町が・・・』

〈2017年1月14日〉
『徘徊の父を探せばこの町が夜ふけて見しらぬ町となりゆく』
認知症のトラブルが増える昨今、「天声人語」は、その対応を思う。「埼玉県入間市は、お年寄りの爪に貼る小さなQRコードを希望する家族に配り始めた。思い出すのは、痴呆症の老人が列車をストップさせたことでJRから賠償金を求められたことである。最高裁は「賠償責任はない」と覆したものの、衝撃を受けた家庭は数知れないだろ。迷い歩く当人も大変なら、探して回る人々も必死である」
(JN)長生きすると、人それぞれが個性を強く出すようになっていく。その個性を互いに理解しあい、助け合って行けるかが大事だ。だが、自分のことだけで精一杯の者がどこまでできるだろうか? せめて、企業は、積極的支援を行うべきである。裁判を起こして金銭を要求するような行為は、考えものである。日本社会全体の老化は更に進む。これをこれまでの論理で解決をできないのではないか。