『認知症への偏見の壁は一つのきっかけで破れる』

認知症への偏見の壁は一つのきっかけで破れる』
 「青ちゃんが新車にホースで水をかけ、黙々と布で拭いていく」、「余録」(毎日新聞/2016/2/22)は、あるデイサービスを紹介する。「青ちゃんは物忘れがひどくなり、ミスを繰り返して解雇された。自殺も考えるほど追い詰められた。訪ねた町田市内のデイサービスで、いきなり声をかけられた。一人前に扱ってくれる。落ち込んでいる暇はないと思い直した。デイサービスを運営するNPO法人理事長の前田隆行さんは、多くの企業に頼んだが、ことごとく断られた。ホンダの販売店も最初はためらった。洗車の仕事ぶりは丁寧だ。認知症への偏見の壁は一つのきっかけで破れる。社会とつながることから1億総活躍は始まる。」
 認知症、他人事ではない。自分はもちろんこれからどうなって行くかわからぬが、まずは親がその域になっている。我々は、長生きをするようになり、様々な困難が待ち受けているようである。だから、ユニバーサルデザインというものは、他人のためにやっているようだが、実は自分の将来のために必要なことなのである。また、いつどこで突然、自分の体が不自由になるかもしれない。心が壊れてしまうかもそれない。皆様、自分の身近なところから、環境改善をして行きませんか。(JN)