『ふたをすると、ふたつ減るものは何?』

『ふたをすると、ふたつ減るものは何?』
 「筆洗」(東京新聞/2016/1/29)からなぞなぞ。「ふたをすると、ふたつ減るものは何?」。甘利さんは、「大臣室などで業者側から現金を二度受け取ったが、秘書に適切に処理するよう指示した。曰く、業者側から提供された五百万円のうち三百万円を秘書が使ってしまった。安倍政権でも何人もの大臣が政治とカネをめぐって批判にさらされてきたのに、問題の源にふたをしたままでは、政治不信は増すばかりだ。なぞなぞの答えは『八』。ふたをすると『六』になる。なぞなぞは答えを聞けば『なーんだ』となるが、政治とカネをめぐる謎は、政治家の答えを聞くと、かえってもやもやが増える。」
 選挙には金が必要なため、寄付をいただく。しかし、もらってはならない相手やごまかしが生じて、トラブルになる。違法と決まっていることになぜ不正を犯すのか、金銭には人を惑わす力がある。やってしまったことをなしにはできないこのこと、他の大臣さんは大丈夫であろうか。臭いものに蓋をすると、発酵をしてさらに臭くなる。早目に風を通して、つまらぬことで突かれないことが肝心だ。「いい人とだけつき合っていたら落ちてしまう」との甘利さんの言い分だが、「悪貨は良貨を駆逐する」。まあ、この程度のことでは、「銭で御用だ」とはならないでしょうか。もやもやしっぱなしでしょう。(JN)