安倍自民の力結集し政治の安定を

(日経「社説」2012/12/27付) 自民党安倍晋三総裁が5年ぶりに首相に返り咲き、第2次安倍内閣が船出した。今回の内閣を「危機突破内閣」と命名し、経済再生・デフレ脱却を最優先する考えを示している。安倍首相は組閣に先立つ党役員人事で、来年夏の参院選対策を重視する姿勢を鮮明にした。衆参のねじれ解消が、政権の安定に欠かせないとの判断からだ。目玉は高市早苗政調会長野田聖子総務会長だ。党三役に女性を2人起用したのは初めて。ともに50歳代前半の若さで、女性票や無党派層を強く意識した人選である。党内をまとめる力量は未知数だが、自民党が変わったという印象を与えたのは確かだろう。安倍首相は官邸主導で経済再生に取り組む意向で、経済関係閣僚や官邸メンバーは側近議員で固めた。経済再生で成果をあげられなければ、かつての「お友達内閣」批判が再燃することになろう。尖閣諸島でぶつかる中国との対立も、放置できない。海上保安庁の拡充など、日本の領土である尖閣諸島を守るための措置は着実に講じていくべきだ。日本から中国を挑発する言動は控え、関係改善の糸口を探るときである。韓国と同様、中国との外交でも現実路線を軸に、対立の負の連鎖に歯止めをかけてほしい。
(JN) 阿部首相は滑舌が良くないので、昨日のお話しで、今回の内閣を「キッチョパー内閣」と命名しますと、聞こえてしまいました。吉チョッパー?ワンピースと関係があるのか?ランブルボールで変身?阿部氏の言う良い薬ができたとはこれのことか。それで変身して以前とは違う?最後は暴走するのか?と思ったがよく聞けば「危機突破内閣」と。それは正面突破か、サイドからか、いずれにしても赤字を膨らませて箱作りか。原発は上手に国民にあの恐怖を忘れさせるのか。韓国と中国とはやはり、経済で調整であろうか。北朝鮮については強気で行くのか。国民は民主党を選ばなかったために、自民党が与党になった。与党になった以上、自民党だけでなく、他の党の力も上手に使い、力を一つにして安定した政治での危機突破を願う。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO50055950X21C12A2EA1000/