芸術との出会い 240216

 福島市の県立美術館の「福島アートアニュアルに『あぶくま抄(240216福島民報)』は思う▼川端康成は、無名だった当時の芸術家草間彌生さんの作品を所蔵していた。1955年、水彩画を2点買った▼東京・銀座で開かれた小規模な個展にふらりと立ち寄ったという。川端は絵を目にした瞬間、若き才能のきらめきを感じたのだろう▼福島市の県立美術館は、県内ゆかりの若手芸術家を紹介する。20~30代の女性3人のアートが並ぶ▼草間さんは「川端さんが買ってくれたのは一番美しい思い出」と振り返る。偶然の出会いが、芸術家に転機をもたらしたりする。この週末、県都の企画展に出かけるとしよう。透明な水を張った池を抜けると、そこにきらめく個性が待つ。対価を求めない作品もまた、美しい。
 (私には)全く芸術に関する理解能力がない。自室には、10点ほど、美術展でのお土産の画像が並んでいる。パソコンの作業が止まると、そのお気に入りを眺める。その何かに魅かれるものがあるが、それが何であるか、表現することができない。だが、良いのだと独り言。それぞれの個性にただ思う。