能登とあなたも私もつながっている 240202

 金閣寺の金箔の下には、漆が丹念に塗られていると『春秋(240201)』は輪島塗を思う▼漆塗りは美しいだけではなく、耐熱や耐水、抗菌に非常に高い効果を発揮する▼例えば輪島塗の技は、佐賀県の「唐津くんち」に生きている。漆塗りの巨大な曳山、その一つ「鯱」は4年ほど前、輪島の職人が修復。古い漆を削り、傷を治し、新しい漆を塗りこめる。1年かけ、鮮烈な朱色が蘇った▼唐津側では見舞い金を送ろうと、寄付金集めに取り組んでいるそうだ▼社会や文化は土地ごとに独歩していない。渾然と交わり、離れた人間同士も結びつく。ひとごとではないのだ。発災からきょうで1カ月。支えるのはどこかで能登とつながっている私であり、あなたであろう。
 (私には)なにができるだろうか。皆それぞれにできることがあろう。寄付やボランティア活動。避難する方への支援。そう、身近で始まっている。時間もかかろうから、慌てづ地道な支援が必要だろうか。被災したが方々への支援とともに、その支援をしている方々への支援も必要である。つながって行こう。