『お金と人事のための集団』 240201

 参院予算委で野党議員が用意したパネルの裏金の表記に自民党が注文をつけ、カッコを付けたことに『余録(240131)』は思う▲面妖な話だ。裏金だろう▲岸田文雄首相も施政方針演説の原稿で「政策集団が、いわゆる『派閥』、すなわち『お金と人事のための集団』と見られても致し方ない状況にあった」とカッコ付き表現を使った▲政策集団に衣替えしても結局は派閥に戻るのが自民党の歴史だ。むしろ政策集団がカッコ付きだろう。裏金事件の再発防止を可能にするのは派閥改革ではなく、ごまかしや政治家の責任回避を許さぬ法改正だ▲法の抜け穴を許さず、政治資金の透明性を高めることが民主主義をカッコ付きにさせない方策である。
 (首相は)何をしようとしているのか。カッコと修飾語などでごまかされてしまう。悪人を安倍派にして、自分の勢力を伸ばすつもりか。首相のところは事務処理の誤りであったと聞くが、そのようなことを2度と起こさないために、何かしているのか。まあ、とにかく、間違いや「裏金」が生じないように、お金の流れが全てが国民に見えるように願う。