我が国の政治は板垣ら明治の先達たちに恥じない水準に達したのか 240101

 正月に『余録(240101)』は我が国の政治を思う▲1874(明治7)年の正月、副島邸に板垣退助後藤象二郎らが集まり会合。「明治6年の政変」で下野した維新の元勲たち▲「愛国公党」を結成し、1月17日に「民選議院設立建白書」を政府に提出。自由民権運動の始まり▲「なお恐らくは歳月の久しきを待ち、しかして後始めてその十分完備を期するに至らん」▲それから150年。自民党派閥の裏金疑惑をめぐる検察の捜査が続く中で年が明けた。我が国の政治は板垣ら明治の先達たちに恥じない水準に達したのかと自問する。戦後、男女平等の選挙権が認められたものの「政治とカネ」の問題がつきまとい、今も解決できない▲政治のあり方が日本の将来を左右するという危機意識を持ちたい。
 (私は)思う。どのような政治家が生まれていくかは、その社会の責任である。現在問題となっている政治家の為体を生んだことは、当事者たちの責任であるとともに、私たち皆、個人ばかりでなくメディア等の組織を含めたこの社会の構成員自体が危機意識を持たねばならない。一国民は先ず選挙からである。権利と責任を果たそう。