そもそも健康を害せば飲めなくなる 231201

 厚生労働省の検討会が飲酒に関するガイドラインに『日報抄(231130新潟日報)』は思う▼上杉謙信が無類の酒飲みであった。日頃は縁側に座り、梅干しをさかなに静かに飲んだと▼晩年にそのツケを払うことになる。49年の生涯、脳卒中だったとみられる。塩辛いものを好み、大酒を飲んでいたなら、かなりの高血圧だったのかもしれない▼ガイドラインには、生活習慣病リスクを高める飲酒量として、1日当たりの純アルコール量の目安を「男性40グラム以上、女性20グラム以上」と。20グラムは、ビール中瓶1本や日本酒1合に相当する▼筑波大の研究チームが、こんな実験結果を発表した。酒をよく飲む人にノンアルコール飲料を提供すると、飲酒量が減り、その効果は提供終了後も続いたという。
 (酒は)潤滑油。人と人との間を取り持つ。心も体も温かくなり、会話が弾む。どこまでが適切な酒の量か▼上手に飲用したいが、酒でどれだけ失敗し、身体を壊したことか。それでも飲み続けるのか。美味いんだよね。気持ちいんだよ。ズルズルと酒浸り▼二酸化炭素と人類の様に、その先がわかっているだろうに、わかっているけどやめられない。