『一気飲みの撲滅に本気で取り組んでほしい』

『一気飲みの撲滅に本気で取り組んでほしい』
 「大学のキャンパス。古い講堂の脇に桜の若木が育つ。この木は18歳で人生を終えた1人の新入生を忘れないために植えられた。」「春秋」(日経/2016/3/21)は、国立にある大学での学生寮新人歓迎コンパでのアルコール中毒をこの桜から想う。「一気飲みの愚劣さは言うまでもない。しかし各地の大学で事件は続く。粋がってルールを破りたい年ごろだろうが、命まで懸ける意味はあるのか。若者の酒離れに『酒は強要されて飲むもの』という出合いの影響が全くないと言い切れるか。」
 お酒には力があるが、その力は抑制が効かなくなり、場の盛り上がりを壊すこともある。酒に慣れていない者は、急性中毒になる。酒は美味しく作っているので、アレルギーでない限りは飲めるので、自分も周りもその危険に気付かず、気持ち良さはわが身の破壊に変わっていく。とにかく、一気飲みなど無謀な飲酒は、心身に良くない。酒は楽しい会話のために使いたい。せっかくの美味しいものについて、大学は美味しい酒の飲み方講座でもすべきかもしれない。(JN)