サケの未来はどうなるか 231123

 今年の秋サケの全国的に不漁に『筆洗(23年1120)』は思う▼太宰治は魚のサケが好物だった▼友人がサケを土産に持ってきた。「太宰は(略)身を一ひらずつはがしては口に入れ、一口ごとに酒を飲み、間断なくしゃべり、合間に煙草をのみ、実に忙しい」▼その顔が曇る話だろう▼北海道の漁獲高は前年比で、36%減(9月末現在)。特産地、村上市のサケの博物館では三面川を遡上するサケが極端に減り、一時は展示さえできなくなった▼近年の海水温の上昇がサケの里帰りを妨げているそうだ。サケの未来はどうなるか。<サケサケナサケ>。村上市で以前見かけたキャッチフレーズ。漢字で書けば<鮭、酒、人情>。特産品はひとつも失いたくないのだが。
 (私の)想い出では、その昔は年末に新巻鮭をいただくことが多かった。あれは塩っぱかった。子供のころサケとは塩っぱいものだと思ったいた▼大事な保存食、昔は母なる川へ大量にサケが上ってきたのだろう。クマも大事なタンパク源、美味しくいただいていただろうが、いまは


木の実もサケも取れず困っているだろう▼この気象現象はまだ続くのであろうか。