『#プーチンの「定め」』

『#プーチンの「定め」』<2022年7月18日(月)>
 「あすへの話題」(220707日経・夕刊)で、亀山郁夫氏(名古屋外国語大学長)は、オリバー・ストーン監督の「オリバー・ストーン オン プーチン」観て、思いを語る。2017年の公開当時、米国内では、「呆れるほど寛容」といった厳しい批判があったが、クリミヤ侵攻以降、プーチンが何を考えているのかを知る格好のよすがとなる。ストーンはプーチンに、あなたの「定め」とは何かと問う。これに対して、「神のみぞ知る」「だれもいずれは死を迎える」、大事なのは「かりそめの世」で何をなしえたか、人生を謳歌したかだと。この達観ぶり、彼は既に侵攻を決意していた可能性があるからだ。「だれでもいずれは死を迎える」の一言は、たんに自らの「定め」への従順の誓いというより、「同胞」への「覚悟」を求める不敵な脅し文句のようにも響いてくる。
 (私は)訊ねたい。プーチンは自分の「定め」のために、国民や他国の犠牲はどうでもよいのであろうか。あの愚かに見える自信は何なのであろうか。「誰もいずれは死を迎える」が、それを強制できるのか。長そうな映画であるが、このDVDを観てみようと思う。
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