『#超遠距離夫婦』

『#超遠距離夫婦』<2022年7月7日(木)>
 七夕の日に『明窓(220706山陰中央新報)』は思う▼織り姫(こと座のベガ)とひこ星(わし座のアルタイル)の間には、科学的に計算すると約15光年になるそうだ▼2人は「超遠距離夫婦」▼15光年も離れていると、残念ながら実際に毎年会うのは難しい。意思疎通も大変で、仮にメールやLINEがあったとしても、返信が届くのは30年後になる。夢やロマン、理想と現実の間には乖離がある▼5年前の七夕の日に国連で採択された核兵器禁止条約もそうだ。米国の「核の傘」に頼る日本は理想をうたう条約には参加せず現実的な道を探る。ただ理想と現実の間の距離も、宇宙のスケールから見れば狭い地球上でのこと。15光年に比べると乗り越えられない距離ではないはず。織り姫とひこ星も、天の川が渡れなくて涙を流す「催涙雨」の年があっても諦めていない。
 (私たちは)平和を守るのか。それは武器によって守れるのか▼銃を持つ権利により自分たちを守るというが、多発する銃撃事件の米国、どうなの?▼その国が核兵器で日本を守ってくれるというが、どうなのであろうか? 愛する米国は遠くにある。これも遠距離恋愛か▼核兵器禁止条約国となることは、理想で非現実的なのか▼いつまで外国の軍隊を国内にとどめておくのか。それが現実的な平和維持なのか?
#七夕
#ロマン
#核の傘
#核兵器禁止条約
#催涙雨