『#少し遠回り』

『#少し遠回り』<2022年4月3日(日)>
 桜に『有明抄(220403佐賀新聞)』は思う。きのうは少し遠回りして通勤した。ゆっくりと車を走らせる◆打ち上げ花火のような満開の美しさは当然すてきだが、花びらが舞い散る様子も風情がある。花びらが地面に舞い降りれば花筵、川面に舞い散れば花筏◆堤防に桜が多いのは、根が深く、広範囲に広がる特性と、大勢の人に桜を見に来てもらい、地面を踏み固めてほしいからという。来年こそはリアルな「桜マラソン」、1万人のランナーがこの道路を走ってほしい◆桜が満開となった1年前の3月末、入院中の父に桜の花びらくらい持っていこうと考えていたら、病棟の看護師さんたちがベッドごと屋外に連れ出してくれて、父は人生最後の花見を楽しむことができた◆同じ景色を毎年楽しめるわけではない。「心に焼き付けておきたい景色」に出合えるのは幸せなこと。その幸せをつかむには、心も時間も余裕が必要だろう。遠回りは悪いことではない。
 (私は)昨日、桜のおかげで、駅二つ分歩いた。大勢で騒ぐ花見も良いが、いまは一人上を向いて楽しむ。以前はもっとあった桜の木が随分減ってしまった。桜の手入れも大変であろうか。今年も桜が楽しめたことを感謝し、遠くに見える誘惑の場所には寄らず、爽やかに帰宅した。
#桜
#花筵
#花筏
#マラソン
#花見

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