#「学問の府」の闇

『#「学問の府」の闇』<2021年10月8日(金)>
 日大の理事の金銭疑惑に『余録(211008)』は思う。「学問をして金をとる工夫を考えるのは北極へ行って虎狩をするようなものである」。夏目漱石の小説「野分」の主人公の言葉だ▲この男、行く先々で地元有力者の金権体質と衝突して学校をクビになった▲巨額の資金が動く今日の「学問の府」である。だがそれが真理と無縁の錬金術の場となっていたとしたら、昔であれ今であれ許せるものではない▲逮捕された理事は理事長の側近で、3年前のアメフト部の悪質タックル問題では選手に口止めをしたという人物▲捜査にあたる東京地検特捜部はこれまでに日大本部や関連する企業のほか、理事長宅なども家宅捜索している▲その責任者である理事長ならば、起きた事柄の詳細を世に説明する責任があるはずだ。言葉なき「学問の府」の闇の深さがおぞましい。
 (JN) 秋田明大が活躍した時代から疑惑が渦巻いていた日大。体質は半世紀を超えて引き継がれるか。多くの卒業生や関係者は堪らない話である。何とかならないか。行政の力を借りずに、自らを変えて行けないか。先ずは、現理事長がどう責任を取るのか、見てみたい。
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