『身の丈に合わせて頑張ってもらえれば』

『身の丈に合わせて頑張ってもらえれば』<2019年10月31日(木)>
 萩生田光一文科相の発言「身の丈に合わせて頑張ってもらえれば」、これを『筆洗』(191031)は考える。この制度は「経済的に恵まれた受験生は練習受験ができるなど、家計の事情で有利不利が生まれやすい制度である。・・・最も公平であるべき教育、受験である。試験は都市部に集中し、離れた場所に住む受験生は交通、宿泊費など負担はかさむ。田舎の母子家庭で育った身としては聞いているだけでくやしくなる。試験は英語の『聞く・話す・読む・書く』を測るそうだが、この大臣は日本語で受験すべきだろう。恵まれぬ者の声を聞き、思いやりある言葉を話し書き、人の心を読む技能。測るまでもなかろう」。
 (JN) 萩生田光一文科相のお手柄であろうか。お陰で、今回の英語民間試験が「身の丈に合わせて」いくしかないことが、一般に知れ渡った。萩生田さんは正直で、親切なのか、今回の基本方針を国民に知らしめたわけである。でも、萩生田さんが良い人だというわけではない。貧富の差に従って受験するようにと言っている訳であるから、世は騒いでいる。「このままでは『身の丈に合わせて』の受験でありますよ」と伝えていれば違ったか。教育は国民と国が活性化するため、階級間の流動性を高める工夫として、貧富の差に影響しない方策を考えねばならない。行政が保守的になるのを変えていくのが大臣の役目である。萩生田さんには「身の丈に合わせて頑張ってもれえば」ということではなく、だめなら変えることを考えて欲しい。
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