『緒方貞子さんを想う』

緒方貞子さんを想う』<2019年10月30日(水)>
 本日は各紙で緒方貞子さんを採り上げている。『筆洗』は「緒方さんは決めた。『(難民が)生きているからこそ保護できる。国際法がどうであろうと生き続けるようにする』就任後二カ月足らずでの決断。スピード、現場主義。その人の仕事はいずれも人の命を守りたいという思いやりと情熱から生まれていた」と。『余録』は「緒方さんは『積極的平和主義』を掲げながら今も難民受け入れに消極的な日本政府の姿勢を嘆いていた。世界のリアルと渡り合い、その使命を静かに果たすことでしか次代に伝えられぬ『遺言』もある」と。『春秋』は「思索と行動の、その人が亡くなった。・・・かつて緒方さんの視野を開いた米国も、世論の分断に苦しむ始末だ。この星は天上から、どんなふうに見えているだろう」と。
 (JN) 私たちは緒方貞子さんの行動をどこまで知り、それを引き継ぐことができるのか。各個人がそれぞれにできることをしなければならない。先ずは緒方さんを知ることからだ。恥ずかしながら、私は緒方さんの新聞記事の一部しか知らない。どんな苦労があったのか。どんな喜びがあったのか。初めに緒方さんの本を読んでみようか。早速、図書館へ行こう。そして、仕事をする者はよく現場へ行けと言われるが、なかなかできない。これをまず実行できないか。海外へ飛び出すことはできなくとも、小さな思いやりがあちらこちらで花咲き、膨らんでゆけば互いの理解をし合うこともできてこよう。
#現場主義
#難民