『大山古墳はじめ百舌鳥・古市古墳群の「顕著な普遍的価値」』

『大山古墳はじめ百舌鳥・古市古墳群の「顕著な普遍的価値」』<2019年5月15日(水)>
 昭和の時代は「仁徳天皇陵」、今では「大山古墳」。『余録』(190515)は、大山古墳はじめ百舌鳥・古市古墳群の「世界遺産登録が適当」との勧告を思う。「百舌鳥・古市古墳群は4~5世紀の古墳時代の最盛期に築造された2区域49基の古墳群。中国の史書に『倭の五王』の朝貢が記され、朝鮮半島と新たな関係ができたこの時代、内外の客人に王権の強大さを誇示した巨大古墳群だった。世界遺産ともなれば、古墳の保存、調査、公開などにも国際的な理解を得られる基準が求められる。陵墓を管理する宮内庁も国民的な論議に耳を傾け、令和の教科書にふさわしい対応を探るべきであろう」。
 (JN) 神話の世界、権力者の作った世界、史実の世界。これがどのように重なり、また相違があるのか、歴史は面白い。その権力構造とともに、一般の人々はどんな暮らしをしていたのであろうか。この古墳が作られた時の庸はどの程度であったろうか。その後、残された古墳は、如何なる扱いを受けてきたのか。古墳はまだ謎を包んでいる。その中身を解明することで、何がわかるのであろうか。何もないのであろうか。それを知るためには発掘が必要である。世界遺産となった以上、世界に情報を発信せねばならない。そんな古墳に思いを馳せながらまた大阪や奈良を見て回りたい。

# 顕著な普遍的価値
# 大山古墳

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