『交通死亡事故の目標はあくまで「ゼロ」である』<2018年1月5日(金)>
「昨年1年間に交通事故で死亡した人は3694人で、統計が残る1948年以降でもっとも少なかったという」。『春秋』(180105)は、まずは警察「事故係」の努力を伝える。そして、「昨年、島根県で起きた事故が忘れられない。幼い娘を交通事故で失った男性が、同じ悲しみを繰り返してはならないと始めた通学の見守り活動の最中、酒気帯び運転の車にはねられ亡くなった。「戦後最少」を実現した関係者の努力に敬意を表しつつ、さらにお願いしたい。交通死亡事故の目標はあくまで「ゼロ」である」と。
(JN) 経済成長のころは多くの数値が上昇していた。交通事故死もそうであった。インフレの世界は成長の社会であった。1970年代に「第1次交通戦争」、そして90年代に「第2次交通戦争」と10,000人を優に超える死者を出していたのここまで減少させた一つの要因は警察現場の力であろう。交通事故のほとんどは人間の為せること、私たち一人一人が自分たちの責任で事故を未然に防ぐ努力が必要だ。また、一つ過ちを犯しても事故に発展しないためにはどうすれば良いか、生活全般に言えることであろうが、自分たちはエラーをすることを考慮に入れてバックアップ体制を取っていかないと、エラーがエラーを誘発し大きなことになる。自動化が進む自動車だが、まずは運転する人間についての取り組みが大事だ。免許状更新講習など運転する者は常に学習をする必要はないか。交通事故死「ゼロ」を夢とせず、具体的な目標として皆で取り組みたい。