『一億三千万光年のかなたの重力波を観測し、その源・・・』

『一億三千万光年のかなたの重力波を観測し、その源が二つの高密度の天体「中性子星」合体だったことを捉えた』<2017年10月18日(水)>
 どこからか電波が発信されている。ネビル・シュートの小説「渚にて」では、核攻撃で破壊された北半球のある場所のコカ・コーラの空き缶であった。しかし、「新たな地平を開く歓喜の物語」は、「一億三千万光年のかなたの重力波を観測し、その源が二つの高密度の天体「中性子星」合体だったことを捉えたものであったと、『筆洗』(171018)は伝える。そして、それは「ノーベル賞に輝いた初の重力波の直接検出から、わずか二年でここまできたか。宇宙の謎に挑む人類の長い旅は重力波という「波」と争いなど無縁な連携、協力という「風」に乗って順調そうである」と。
 (JN) 宇宙は広大で計り知れないが、その中で小さな人間が一つ一つ解明をして、その一部を知る。一億三千万光年といわれても、全く想像ができない世界、それだけ昔のことが今ここへ届いている。わかっているようで、全然わかってない。でも、好奇心は半世紀前からずっと続いている。小学生の1年生の時だったろうか、渋谷のプラネタリウムに連れて行ってもらった感動が、まだ記憶にある。宇宙の不思議を解明する科学者も夢見た。子供の夢は、大人になるにつれて夢のないものになってゆくが、心の中は様々な宇宙でいっぱいである。こんなに金をかけて、宇宙への探求、これが何の役に立つかと、世間は思うでしょうが、未知の世界を解明していく、これが生きている者の役目であろう。