『制御とは何か。余震。あなたは「制御」しているか、原子・・・』

『制御とは何か。余震。あなたは「制御」しているか、原子力を。余震。人類は原子力の素顔を見たことがあるか。余震』<2017年7月24日(月)>
 事故から6年、爆発した原子炉との闘いは進んでいるのか。『天声人語』(170724)は、「原子炉格納容器にロボットが入り、溶け落ちた燃料と見られる塊を撮った。事故後6年余り、ようやく内部をのぞくに至った。時が止まったかのような空間である」という。そして、フランスで文学賞を受けた詩人の和合亮一さんの『詩の礫』の言葉を借りる。「〈誰かに呼ばれた気がして振り向いた瞬間に、空気が恐い顔をしている、福島の雲の切れ間〉。〈あなたにとって、懐かしい街がありますか。私には懐かしい街があります。その街は、無くなってしまったのだけれど〉」。
 (JN) 原放射能の恐ろしさ、それを私はよくわかっていなかった。確かに、広島や長崎での記録は見ている。書籍にも書いてある。映画などでも、その恐ろしさは伝わってくるが、私の無能さ故、他人事のようである。でも、6年経過しても、原子炉の内部をはっきりと見ることができないという現実は、なんということが起きたのかと誰もが感じるであろう。生物にとって非常に怖いことなのである。調査が今後もどうなっていくのか。我々の手の届かないところにあるのであれば、いっそ分厚いコンクリートで封印してしまったらどうか。いや、ブラジルシンドロームだ。地下が解け落ちて放射能が外へ広がらないのか、などと浅はかな素人は考えてしまう。さて、今後のこの後始末はいったいどうなるのか。また、原発は大丈夫なのか。