『貧しい人とは、ぜいたくな暮らしを際限なく求め、・・・』

『貧しい人とは、ぜいたくな暮らしを際限なく求め、欲の奴隷となって働き続ける人』
 「 『世界で一番貧しい大統領』のホセ・ムヒカさんは、『質素でつましい生活をすれば、自分のしたいことをする時間が増える。それが自由だ』と話す」。「筆洗」(東京新聞/2016/4/8)は、ホセ・ムヒカさんから学び「五年前の春、大震災と原発事故の不安の中で多くの人が「足るを知る」ことの大切さを感じたはずだ。それを忘れてはいまいかと、ムヒカさんは問い掛けているようにもみえる」と。
 ホセ・ムヒカさんのような豊かで自由な心を持つにはどうすればよいのであろうか。それだけの戦いをして、自由を得たから言えるし、その言葉に力がある。それを私たちは真似をすることは、そのままできないが、少しはできることがあろう。例えば、「欲の奴隷」にならぬようにすることが少しでもできよう。洞穴の中で「カエルやネズミとパンくずを分け合い」をしなくとも、コミュニティーやアソシエーションには仲間がおり、その人たちと互いを助け合って行くことが可能ではないか。東日本大震災から5年経ち、あのころの心は少しずつ贅沢への欲望が膨らみ始め、危機意識が無くなりつつあるのを何とかしなければならない。(JN)