「隠し子3人」に罰金は1億3千万円相当

(日経「春秋」2014/1/14付) 「紅いコーリャン」「活(い)きる」「初恋のきた道」――。中国の張芸謀監督が今、大変な苦境に陥っている。いわゆる一人っ子政策に違反する、複数の子供をもうけていると、ネットでの書き込み、これを受けて調査があった。監督夫妻は3人の子供がいると認めて謝罪した。先週、罰金が合計で1億3000万円相当になると伝えられた。ただ、張監督の「隠し子騒動」が浮上したタイミングにはやや釈然としない面がある。一人っ子政策の見直しが進められていた時期に重なるのだ。この政策による罰金総額は一昨年、少なくとも3400億円相当に達した。使途はほとんど不明。共産党政権は昨年末この政策の見直しを決めたが、産児制限の撤廃までは踏み込まなかった。世論誘導の材料が隠し子騒動だったようにみえる。
(JN) 子供を何にすべきなど国が制限を設けることなど人権を無視した行為であると言いたいが、これは他国で定まったことゆえ批判を述べるのは他人の勝手な行為になるのであろうか。しかし、国家独占の主義というより政党あっての国家というものには閉口する。また徴収した基金がどうなっているのか使途不明というのは相変わらずの中国文化であろうか。早くまずは党よりも人を大事にする民主国家に成長してほしい。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO65263360U4A110C1MM8000/