いいニュースと悪いニュースがある

  • (日経/春秋/2012/6/1付) 「いいニュースと悪いニュースがある」と切り出すジョークは世に数知れず、思わずニヤリとさせられる。グッドニュースとバッドニュースはいつも散らばり入り交じり、なかなか油断ならぬ現代社会だ。「大飯原発、再稼働へ」というニュースはさて、どう判じたらいいだろう。立場や信条や思惑によって、かくも反応が真っ二つの話も珍しい。企業は疲弊し雇用にも影響がとみる人たちにとっては待ちかねた吉報だろう。多少不便になろうと経済が縮もうと原発ゼロの安心に勝るものなしと唱える側はさかんなブーイングを飛ばす。大飯ひとつでこれだから、この先の擦った揉(も)んだはいかばかりか。グッド派にもバッド派にも問いかけが重い、再稼働近しのニュースである。

=>(JN)優柔不断の者にはグッドでもバッドでもない。過去を恨んでも仕方ない。稼働しながら次のことを進めていきたい。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO42075630R00C12A6MM8000/