二日酔い 240706

 百薬の長に『有明抄(240705佐賀新聞)』は思う◆作家陳舜臣さんが『弥縫録』に、酒好きが「百薬の長」を語ると、妙に弁解じみてくるという◆近年は医学的にも、少量でもがんなど病気の危険は高まるのだとか◆病気より深刻なのが二日酔いによる遅刻や働きぶりの低下で、社会の損失は年間2兆5千億円に上るとの推計もある。とはいえ、酒は憂いをはき出す箒ともいう。医療や経済だけで測れない効用もある◆では二日酔いをどう解消するか。文豪井伏鱒二は、ぬるい風呂を好んだ。少しずつ熱くしていけば、さっぱりして酔いがさめる、と。「先生、それからどうなさるんですか?」「決まっているじゃないか。また飲み始めるんですよ」
 (私は)二日酔いが嫌だが、ども、一日経てば忘れてしまい飲み過ぎてまた二日酔いに。バカだねと思いながらも、バカを続けた。年齢を重ね、もうそんなバカができなくなったのか、少し利口になったか、令和の時代は二日酔いがない? 否、利口ではなく、バカさ不足であろうか。まあ、程々が肝心か。肝臓を大事にしよう。