『#太平の世』

『#太平の世』<2023年1月11日(水)>
 「どうする家康」に『日報抄(230109新潟日報)』は思う▼家康と言えば山岡荘八の「徳川家康」▼山岡は戦時中は海軍報道班員として特攻隊の出撃拠点に派遣さ、帰還が見込めない隊員を連日見送ったという▼そんな体験から、平和を希求する心を作品に込めるようになった。狸親父のイメージの家康を、太平の世をつくるため生涯をかけた求道者として描いた▼「あとがき」では、今川、織田の両勢力に挟まれて苦難の道と、冷戦下の日本の姿を重ねた。家康らが望んだ太平は、まだ世界に根付いていないと▼現在も、世界平和は実現していない▼家康の若いころは、太平の世をイメージすることすら難しい時代だった。そんな中で戦のない世をつくり上げた生きざまは、輝いて見えるのかもしれない。
 (私たちにとって)平和は永遠の課題なのだろうか▼家康がつくり上げた武力による平和は、やがて国内外の武力によって終焉した▼その後も、武力によって時代が変化している。平和とは戦争の合間なのか。
#家康,#山岡荘八,#平和,#冷戦,#特攻隊