『#あれこそ無上の音楽』

『#あれこそ無上の音楽』<2023年1月12日(木)>
 ドキュメンタリー映画「ミスター・ランズベルギス」に『天声人語(230111)』は思う▼リトアニア独立の立役者ビタウタス・ランズベルギス氏は「国家とよばれる組織の意味はその領土を拡大させ、不動にすることである」と▼独立阻止にソ連軍が首都に入ったのは32年前の1月11日▼ランズベルギス氏はピアニストだった。国立音楽院教授を経て政治組織のリーダーに。ソ連軍包囲の最高会議の建物に。窓の外から数万の市民の歌。「あれこそ無上の音楽だった」▼「自由への欲望の爆発」がいかに強いものか。ウクライナへの現実も重なる▼心に残ったのは独立指導者が落ち着いた語り口で民主や平和の理念を人々に説く姿だ▼有事を巡る懸念が高まるいまだからこそ冷静さを求める政治の重みを思う。
 (私は)自由というものを手にしているのだろうか。自由とは何か▼自由は自分たちで勝ち取る。それが自由というものであろうか。市民は自由のために、歌い戦う。武力の脅しには負けない。そんな力が自由には必要であろうか。
#リトアニア,#ソ連軍,#自由,#市民,#音楽