『#お楽しみはこれからだ』

『#お楽しみはこれからだ』<2022年9月15日(木)>
 「お楽しみはこれからだ」(復刻版全7巻)が先月完結。『あぶくま抄(220915福島民報)』は著者の和田誠さんを思う▼数々の映画の名せりふが印象的。「ゆうべどこにいたの?」「そんな昔のことは覚えてないね」、「頭で考えるな。肌でつかめ」、「あきらめるな。一度あきらめるとそれが習慣になる」▼ビデオやDVDなどがない時代、映画館に何度も足を運び、スクリーンに目を凝らして書き留めたという▼小泉今日子さんは20代の頃、和田さんに贈られた助言を自著で明かした。「今日子ちゃんのそういうところ、すごくいいと思う」。大人と衝突しがちだった自分を認めてくれた温かい一言を50代になってかみしめる。映画の決めぜりふのように練り上げなくても、相手の心に届く言葉はある。先のせりふを借りるならば、「頭で考えるな、相手の気持ちを肌で感じよ」となるか。
 (私には)和田誠さんの作品は身近であった▼映画のシーンもだが、ハイライトのパッケージが忘れられない。タバコを吸っていた期間は短いが、その前半がハイライトであった▼映画もハイライトシーンを印象付ける、観察と表現の能力を昨年の11月の和田誠展で楽しみました。お楽しみはこれからも続く。
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