『#覚醒剤入りチョコレート』

『#覚醒剤入りチョコレート』<2022年8月15日(月)>
 大阪府の元中学校教員、相可文代さんの戦争体験に『滴一滴(220815山陽新聞)』は思う▼勤労奉仕で、軍事物資の包装作業をしていた▼それは覚醒剤入りチョコレート。特攻隊が最後に食べるもの。衝撃を受けた相可さんは調べ始める。元特攻兵の手記や数々の関連書籍を読み、自費出版で冊子にまとめた。「『ヒロポン』と『特攻』 女学生が包んだ『覚醒剤入りチョコレート』」▼戦闘機などで敵に体当たりした特攻作戦は、人間そのものを武器とした。薬物による興奮状態で死の恐怖を軽減させ、突入させた▼相可さんは、特攻が祖国に命をささげた若者の美談として語られることに危機感を持つという。歴史の美化は再び「戦争やむなし」の世論を引き寄せかねない▼戦後77年の終戦の日を迎えた。戦没者を追悼し、過去に学び続けることを誓いたい。
 (私は)戦争体験を伯父や父から子供のころに聞いた。銃後の人々からも聞いた▼私のその記憶は徐々に消えて行く。語る人々の多くは、この世を去って行った▼残っている記録について、私たちはその事実を理解することが難しいが、戦争を行うことが愚かであること理解しなければならない。戦争で亡くなった方々に、黙とう。
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