『#新選組展2022』

『#新選組展2022』<2022年8月14日(日)>
 歴史学者の研究で「敬遠しがちな三大テーマ」に『編集日記(220811福島民友)』は思う▼三国志新選組真田幸村▼いずれもドラマや小説、演劇などさまざまな形で描かれているが、創作が多い。歴史に興味を持つ入り口としてフィクションの果たす役割は大きい。ただ、そのイメージがあまりに広く世間に浸透しているため、研究に二の足を踏んでしまうということらしい▼史実に迫るには、本人がその時を語った書簡などの史料を重視し、実像と虚像を切り分けていくことが必須の作業となる▼会津若松市の県立博物館で開かれている「新選組展2022」は、フィクションで人気が高い隊士の実像を、多くの史料を基に明らかにしている。疲弊した農村を救うため攘夷を目指した集団の顔は、ようやく最近分かってきたところだ▼動乱期に命を燃やした隊士が残した手紙や文書などに相対すると、自然と背筋が伸びる感じがする。本物に触れる醍醐味だろう。
 (私の)勤務していた職場が日野市にあった。土方歳三の出生地である▼5月になると新選組まつりがある。その際に隊士の行進があり、それぞれの班の隊長が初日に選ばれる▼そのコンテストの参加者の半数以上が女性であり、土方歳三が抜群の人気である。この人気が新選組の歴史的意味にも迫ることで、新たな発見をしてもらいたい。
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