『#再会しやすくなってきた』<2022年8月16日（火）>
３年ぶりに行動制限がないお盆に『北斗星(220813秋田魁新報)』は思う▼迎え火と送り火、ご先祖様の霊が乗るキュウリの馬にナスの牛。盆踊りや精霊流しを心待ちにするネズミたちの前に天敵のタカやミミズク、化け猫が立ちはだかる▼「おに火の村のねずみたち」（渡辺茂男・作）はお盆行事を守るネズミたちが力を合わせて困難を乗り越えていく童話。新型コロナウイルスの流行「第７波」、なかなかやまない大雨に直面しながら、お盆を迎えた県内とどこか似ていないか▼以前は街に県外ナンバーの車を見かけただけで、感染の不安にピリピリする人もいた。今ではそんな緊張感はなくなったと気付く▼雨は県北を中心に広い範囲で降り続き、各地で浸水被害が発生している。しばらくは気象災害の警戒を怠れない▼さまざまな困難を伴いながらも、離れて暮らす家族が再会しやすくなってきたのは喜ばしい。今年は雨がやむよう願いも込めて墓前でご先祖様に手を合わせたい。
（私たちには）お盆はご先祖様をお呼びして、別々に生活する家族の集まる大事な時▼それを新型コロナウイルスの流行で、できなかったところが多いであろう。孫は随分と成長して驚く祖父母であろう▼故郷が遠い方々には大変な儀式であるが、何より顔を合わせて食をともにしたい。次は正月だ。
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