#羆嵐

『#羆嵐』<2022年1月30日(日)>
 ヒグマの市街地での出没急増に『天風録(220130中国新聞)』は思う。大ヒグマ、小説の題材とした吉村昭さんの「羆嵐」▲この大ヒグマは住家に押し入って男女7人を襲う。頭頂から足先まで2・7メートル、体重383キロ。一帯では数百人が避難し、旭川の軍隊には出動要請があった▲そのヒグマ。今また、札幌のような市街地で出没が急増し、死傷した人の数も統計が残る限りで過去最多だそうだ▲「春グマ駆除」が30年前に廃止となり、生息数が増えたらしい。人を恐れぬクマが現れたほか、都市の緑化が進んで奥山から伝ってきたとの見方も。人とヒグマの「生活圏」を分けようと識者は訴える▲西中国山地でもツキノワグマの生息数が増え、従来の保護政策が見直されるという。人や農作物が被る害は事前に食い止めたい。「羆嵐」の惨事は北の大地の開拓史に刻まれるだけでいい。
 (私は)クマのどう猛さにビビッたことがある。どこだったか、秘湯の宿でのことだ。起立して吠え叫ぶその状態に腰を抜かそうであった。クマさんは檻の中にいたのであるが、その迫力たるや。とても人間が太刀打ちできない。ラッパだけでは身を守れない。さて、コミュニケーションできないクマさんとどのように棲み分けをすることができるのか。
#大ヒグマ
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#生活圏
#開拓史

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