『怪談より怖い映画館の現状』

『怪談より怖い映画館の現状』<2020年8月23日(日)>
 「夜中にひとりで見ていたら、やっぱり怖くなった」と『春秋(200823)』。「1959年封切り、中川信夫監督の『東海道四谷怪談』である。・・・Amazonプライムビデオ、Netflix、Hulu、U-NEXTなどなど、ネットの動画配信は花盛り。・・・老いも若きも『アマプラ』だ『ネトフリ』・・・テレビの大画面を乗っ取る・・・苦しいのは映画館である。・・・このあいだ都内の名画座をのぞいてみたら、半分に減らした客席にさえ観客はまばらだった。しかし――。ああいう暗闇がほかにあろうか。リビングで見る『四谷怪談』も十分怖いが、ほんとうは背筋が凍る」。
 (JN) 一人の世界に入るには劇場へ一人で行き、その世界にどっぷりと映画に入り込むのが一番である。多数の中での孤独、これが良いのである。喫茶店で本を読んだり、書き物をするのと一緒であろうか。そういう環境をこの数か月失ったため、自宅での映画鑑賞や自室での読書となった。これが結構集中できるようになった。今後、自宅での映画鑑賞が機材の高度化でリアルな画像と音響になり、映画館はこれにどう対応するか。密に多数を閉じ込めて利益をあげる時は終わろうか。それは映画館だけの問題ではない。コロナによる恐慌は我々の生活構造を変えてしまう。多くの人々の生活の糧を奪う。これが本当に恐ろしい。街には新たな幽霊が出現するかもしれない。
#ネットの動画配信
#テレビの大画面
#背筋が凍る

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