『トリハイがありがたかった昭和は遠くなりにけり』

『トリハイがありがたかった昭和は遠くなりにけり』<2020年1月16日(木)>
 「トリハイ」とはトリスウイスキーハイボールのこと。『余録(200116)』は最近の国産高級ウイスキーの品薄に嘆き、ハイボールを想う。「開高健は・・・語っている。『・・・ニッカならニッパイとなる。オーシャンならオッパイとなるだろう……』。それぞれの難点をいじった後に、『トリハイ』『Tハイ』という2案を示した・・・昭和のウイスキー普及の立役者だったハイボールである。・・・今やそのハイボール人気で国産ウイスキーの原酒が足りなくなり、しわよせは長期熟成の高級ウイスキーの品薄に及んでいる。・・・路地裏のトリハイがありがたかった昭和は遠くなりにけりである」。
 (JN) ビールを飲んではならぬ我が身としては、炭酸ののど越しを味わうにはハイボールである。また、アルコールが強いのも飲めなくなり、やはりハイボールである。中身のウイスキーは何であろうか。カクハイが多いだろうか。名乗っていないハイボールは何だろうか。酔ってくれば関係なしか。味わうより酔うことが目的の者には、安いウイスキーハイボールが最適だ。酎ハイもあるけど、昭和の飲兵衛はハイボールだ。
#国産高級ウイスキー

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