『ウイルスを追い払う「かがし」のないのがもどかしい亥年の秋』

『ウイルスを追い払う「かがし」のないのがもどかしい亥年の秋』<2019年9月7日(土)>
 「かかし」はもともと「かがし」であったと、『余録』(190907)はその由来を紹介する。「『嗅がし』が語源・・・鳥獣の害を防ぐのに獣毛などを焼いて悪臭を出した・・・『鹿火屋』・・・は悪臭をくゆらしたり、板を打ち鳴らしたりして田畑をシカやイノシシから守る小屋だった。・・・最近は・・・豚コレラ拡大を防ぐための野生イノシシへのワクチン入りエサの散布である・・・止まらない感染拡大に、国も豚へのワクチン使用を検討しているというが、輸出入への影響などからなお慎重な姿勢をみせている。ウイルスを追い払う「かがし」のないのがもどかしい亥年の秋である」。
 (JN) 「かかし」がのんびり見える田園風景は昔の物語である。人間も野生の動物ももうのんびりしていられない。「かかし」は見る楽しみになり、本来の役目は終えている。そして、人間とイノシシとの棲み分けは難しくなり、イノシシが人の生活圏にどんどん入ってくる。誰が悪いって、人間が悪いのである。伝染病も人間が海外から持ってきたのであろう。そうでないとしても、野生の動物に迷惑をかけっぱなしである。この迷惑をまた更なる迷惑になるのか。豚コレラ対策のワクチン入りの餌をイノシシたちは食べてくれるのであろうか。「かかし」が何か一役買えないか。
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