『こうして汚染魚は“ゼロ”になった』

『こうして汚染魚は“ゼロ”になった』<2019年8月10日(土)>
 第五福竜丸の教訓、【私説・論説室から】(東京新聞/190807)は都立第五福竜丸展示館から思う。「多くのマグロ漁船が被ばく・・・漁船八百五十隻が五百トン近いマグロを処分・・・焼津市の市場では、大みそかの午前中まで検査をし、基準値超えのマグロがあった。午後からは検査がなくなり、すべてのマグロが出荷されたという。こうして汚染魚は“ゼロ”になった。・・・『法律上の責任問題とは関係なく慰謝料として200万ドルをアメリカが支払う』と・・・『すべてを終わったものとしました』と・・・残念な説明が次にあった。『水産業界には5億8000万円が支払われ』たが『多くの乗組員には補償もなく健康診断などもおこなわれなかった』。元乗組員らは二〇一六年、国家賠償請求訴訟を起こした。(井上能行)」
(JN) 国の都合の良いところで全ては終わる。今も昔も変わらない。そうしないと、次に進まないのか。もう、ふたを閉めて終わりにしたいのか。犠牲者は少数弱者、もみつぶされてしまう。今の私やあなたは、被害者ではないが、いつ自分にふりかかるのか、他人ごとではない。また、ある時間を境に、放射線量ゼロになるという解釈をどう考えたらよいのか。急に全てが解決する恐怖である。そんな都合良く解決するのか。行政において解決しても、放射線は消える訳ではない。更に人の身体と心はどうなるのか。過去の話ではない。現実をしっかり見よう。今のままでよいのですか。
#第五福竜丸
#汚染魚はゼロ
#焼津港

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