『79年刊行の別冊「街と地図の大特集」を復刻させた』

『79年刊行の別冊「街と地図の大特集」を復刻させた』<2018年4月24日(火)>
 若者に読まれたタウンガイドの雑誌「angle」の復刻を『春秋』(180424)は紹介する。「よくもまあ、こうも芸の細かい仕事をしたものだと、同世代の当方も誌面に再会してうなった。<・・・この雑誌は『面』としての街の魅力にこだわっていた>と復刻に携わった森本泉さんは言う。・・・『angle』が消えたのは85年、バブルが始まる時期だ。むさ苦しい若者が減り、おしゃれな場所が増えていった。そんな世の流れと無関係ではなかったかもしれない。しばし復刻版を眺めれば、池袋をブクロ、吉祥寺をジョージなどとしきりに愛称で呼んでいる。気恥ずかしさを覚えつつ、人間の匂いのした街を思う」。
 (JN) 1977年にあなたはどこにいましたか。私は学生であったろうか。新宿が正に青春の地であったろうか。ところで、恥ずかしながら雑誌「angle」を知らない。というよりいらない。東京は私の頭の中に入っていると、その当時は考えていた。場所によっては地図が必要なところがあったかもしれないが、大まかな地図でその地域を概ね理解できれば良い。あとは歩いて覘けばよいのである。その後、仕事につき、地方出張が多かった頃も、予め地図を頭に入れて徘徊する。安全を期すために初めに高い所へ行き街を鳥瞰することも大事だ。しかし、どんなに学習しても迷うところは迷う。それがブクロの駅だ。ジョージもわかりにくい。まあ、もう年も取り、頭の中の地図は擦り切れているので、「angle」を片手に街を歩き、昔を想うのも良いかもしれない。